【読書ノート】電子書籍の衝撃/佐々木俊尚(@sasakitoshinao)
◆電子書籍の衝撃/佐々木俊尚(@sasakitoshinao)/ディスカヴァー◆
電子書籍が普及すると、これまでにない新しい読書体験ができる!
そんな気分にさせてくれた1冊でした。
著者の言うように、昔の本も新しい本も関係なく、
いつでも読みたいときに読めるようになるなら、
本好きにとってはもちろん嬉しいことです。
また、電子化することで本の中の情報が検索できるようになれば、
ちょっとした調べ物をするのにも便利ですよね。
僕自身、本の目次や見出しが検索できたらなぁと思うことが何度もありました。
そして何より、世界中のあらゆる本が検索できるようになれば、
図書館や古書店で書棚を見て歩くような、思いがけない本との出会いも期待できそうです。
そう考えると、読書の世界が無限に広がっていくようで、なんだか興奮してしまいます(笑)
本文中では、音楽業界の成功例としてAppleのiTune Storeを挙げていますが、
同じように電子書籍も、ひとつひとつが安価で、支払いの手間がかからなければ、
ちょっと試しに買ってみようかという読者は必ず増えるでしょう。
出版社側も、やたら反対するのではなく、こうした新しい可能性を広げる取り組みを
ぜひ積極的に行っていってほしいものです。
第4章では書籍流通の構造的な問題が取り上げられています。
書籍の流通に問題があることは以前からいわれていますが、
なるほどなるほど、問題はかなり根深そうです。
本に関心がない人が経営しているとしか思えない、
つまらない書店が増えていくのもわかります。
最終章では往来堂書店の安藤さんが紹介されています。
知る人ぞ知る、カリスマ書店員の安藤さんですが、
僕も以前に著書読んですごく感銘を受けました。
安藤さんの目指す理想の書店は、電子書籍の世界でこそ実現できるのかもしれません。
本は所有していることの満足感もありますし、やっぱりこの手に持てる紙媒体でないと……。
という思いを捨てきれないところもあります。
ですが1冊買うごとに何かを処分してスペースを空けないといけない現実と、
今までになかった体験が得られるのかも? という期待から、
むしろ積極的に電子書籍が普及してほしいなぁ、と思うようになりました。
今後、本の世界がどのように変わっていくか、本好きの一人として楽しみです。
とりあえず、Kindleは欲しくなりました(笑)